MENU

瓦屋根(和瓦・洋瓦・セメント瓦)の雨漏り

お見積もり・現地調査・キャンセル・電話相談 すべて無料 | 全国対応 365日受付
ホーム›雨漏りを知る›屋根材別 雨漏りガイド›瓦屋根(和瓦・洋瓦・セメント瓦)の雨漏り

瓦屋根(和瓦・洋瓦・セメント瓦)の雨漏り

瓦本体は50年以上持ちます。雨漏りの原因は瓦ではなく、漆喰・下葺き材・谷板金という「瓦以外」にあります。

屋根材別 雨漏りガイド2026.09 更新
図:瓦屋根の断面(瓦/葺き土または桟木/下葺き材/野地板)と棟部の漆喰・のし瓦の構造(断面図・イラストは制作中)
監修
アマタツ 技術監修チーム
雨漏り診断士・一級建築板金技能士・一級建築士
この記事の内容
  1. 瓦の種類と特徴
  2. 瓦屋根で雨漏りが起きる原因
  3. 「葺き直し」という瓦屋根特有の選択肢
  4. 漆喰の詰め直しと棟の取り直しの違い
  5. 地震・台風後の瓦屋根チェック

瓦の種類と特徴

粘土瓦(和瓦・J形、洋瓦・F形/S形):粘土を焼いたもの。釉薬瓦(陶器瓦)といぶし瓦があり、耐用年数は50〜100年。塗装不要。三州(愛知)・石州(島根)・淡路(兵庫)が三大産地です。

セメント瓦・モニエル瓦(乾式コンクリート瓦):セメント製で、表面の塗膜が劣化すると吸水して脆くなる。耐用年数30〜40年で、10〜15年ごとの塗装が必要。1970〜90年代に多く使われ、現在は多くが寿命に近づいています。

粘土瓦は「瓦そのものはほぼ壊れない」のが特徴。だからこそ、雨漏りの原因は瓦以外の部材にあります。

瓦屋根で雨漏りが起きる原因

①棟の漆喰崩れ・のし瓦のずれ(最多):棟部は「のし瓦」を積んで漆喰で固めています。漆喰は15〜20年で崩れ、中の葺き土が雨で流れ出し、のし瓦がずれて隙間ができます。

②瓦のずれ・割れ:地震・強風・飛来物・踏み割れ。1枚ずれるだけで、その下の下葺き材に直接雨が当たります。

③谷板金のサビ穴:屋根面が交わる谷部の金属板。銅板やトタンが使われている場合、酸性雨や瓦から落ちる水滴で穴が開きます(銅板は瓦の釉薬成分との反応で局所的に穴が開く「電食」も)。

④下葺き材の寿命:瓦の下の防水シート。古い家では「杉皮」や「トントン葺き」の場合もあり、築40年以上なら下葺き材が機能していないことも。

⑤鬼瓦・袖瓦・雨押えまわりの隙間:装飾部・端部の納まりが経年で開く。

原因点検の目安修理方法費用目安
棟の漆喰崩れ15〜20年漆喰詰め直し/棟取り直し漆喰 5〜15万円/取り直し 15〜40万円
瓦のずれ・割れ地震・台風後差し替え・ずれ戻し1〜5万円
谷板金のサビ穴20〜30年谷板金交換(ガルバ・ステンレス)8〜25万円
下葺き材の寿命30〜40年葺き直し(瓦再利用)100〜200万円
セメント瓦の劣化30年〜葺き替え150〜300万円

「葺き直し」という瓦屋根特有の選択肢

粘土瓦は再利用できるため、瓦を一度すべて外し、下葺き材と桟木を新しくして、同じ瓦を戻す「葺き直し」が可能です。新しい瓦を買わないので、葺き替えより30〜40%安く、屋根の見た目も変わりません。

築30〜40年で、瓦は健全だが下葺き材が寿命、というケースで最適な選択肢です。割れた瓦だけ同型の中古瓦・新品で補います。

セメント瓦は再利用に向かないため(劣化して脆い)、葺き替えになります。

漆喰の詰め直しと棟の取り直しの違い

漆喰の詰め直し:崩れた漆喰を撤去し、新しい漆喰(南蛮漆喰など)を詰める。棟の内部(葺き土・のし瓦)が健全な場合。5〜15万円。

棟の取り直し:のし瓦をすべて外し、内部の葺き土を撤去、現代の工法(乾式棟金具+南蛮漆喰、または棟補強金具)で積み直す。のし瓦がずれている・棟が波打っている場合はこちら。15〜40万円(棟の長さによる)。

注意:漆喰を「外側から厚く塗り足す」だけの補修は、水が漆喰の裏に回って逆効果になることがあります。漆喰は瓦の内側に収めるのが正しい施工です。

地震・台風後の瓦屋根チェック

地上から見る:棟が一直線か(波打ち・傾き)、瓦の列が揃っているか、庭に瓦の破片が落ちていないか、鬼瓦が傾いていないか。

室内から見る:2階の天井・押入れの天井にシミ、屋根裏に光が差し込む箇所がないか。

火災保険:台風・地震の翌日に写真を撮っておくと、風災(火災保険)・地震保険の申請資料になります。瓦のずれは「風災」と認められやすい被害です。

まとめ

瓦屋根は瓦が原因で漏れることはほとんどなく、漆喰・谷板金・下葺き材が原因です。粘土瓦なら「葺き直し」で瓦を再利用でき、葺き替えより大幅に安く済みます。棟の漆喰は15〜20年ごとに点検を。

よくある質問

Q瓦屋根を軽い屋根に葺き替えるべきですか?+
A

耐震面では軽量化にメリットがありますが、下葺き材が健全なら葺き直しで十分です。耐震補強を検討している場合は構造の専門家と相談してください。

Q瓦1枚だけ割れています。自分で交換できますか?+
A

屋根に上ること自体が危険です。差し替えは1〜3万円程度なので、業者に依頼してください。同型の瓦の在庫確認も業者が行います。

監修者について:全国の認定エージェントの調査データ(累計1,280件)と現場写真にもとづき、技術情報を監修しています。費用・年数は目安であり、建物の状態・地域により変動します。
お見積り・現地調査・出張費・キャンセル・電話相談 無料
全国47都道府県 365日受付|お住まいの地域の認定エージェントが対応